全通とは。
全通(ぜんつう)
−ライブや舞台、ミュージカル、イベントなど、複数回ある公演に対して“全部通う”ということを意味する造語。https://numan.tokyo/words/0tIfFより引用
「全ステ」とも言います。
筆者は今までに3回、全国ツアーを全通したことがあります。
- 21本の全国ツアー(グループA)
- 17本の全国ツアー(グループB)
- 10本の全国ツアー(グループB)
※東京・名古屋・大阪の3本だけのツアーも何度か全通してますが、全通と言うには物足りない気もするので除外します
という方のために、ありのままの経験談をお話しします。
ツアー全通は失うものも多いが、得るものも多い
想像しただけでお分かりになるかと思いますが、ツアー全通は失うものが多いです。
しかし、ツアー全通にはプライスレスな価値があります。
お金と時間をふんだんに使える!と思うくらい本当に推しのことが大好きなら、個人的には全通してみることをお勧めします!
「ライブ遠征」の上をいく「ツアー全通」にはまた新たな醍醐味があるんです。
現に私も、1度では飽きずに2度・3度…とツアー全通をしています。
私が全通した3回のツアーは全て同じグループではありません。
ここだけの話、1回目に全通をしたグループAは今では熱が覚めてます。
だからと言って、あんなにお金をかけなければ良かった…という後悔はありません。
そのとき大好きだったので、満足しています。今でも良い思い出です。
しかし、迷いがある場合は無理をする必要はありません。
かかるお金や時間が莫大すぎる・体力的に心配がある…などなど。
「ツアーで地方に遠征に行く」だけでも一般人からしたら相当なことをしていますよ。
周りのすごいファンと比較せずに、自分のペースで楽しめたらそれで100点です◎
ツアー全通で得たもの
推しへの愛と達成感
1番のポイントはこれ。要は、ツアー全通は自己満足なのです。
ツアー全通したからといって、特典があるわけでもなく、推しから褒めてもらえるわけでもありません。(もしかしたら、界隈によっては全通の特典がある場合もあるかもしれませんが)
ですが、ツアーを通してたくさんの幸せを味わうことができます。
- 1本目:これからツアーが始まる高揚感と、残された本数もたくさんある幸せ
- ツアー中:段々ツアーが完成されていく変化や、地方によるMCの違いを知れる幸せ
- 最終日:推しと一緒にまわったツアーが終わる寂しさと、大きな達成感
ツアーが終わる頃には、推しへの愛が計り知れないほど深まります。
これだけの本数ライブに行ったのに、それでも足りないと感じてしまうほど。
考えてみてください。
ツアー全通をするということは、ツアー中のライブでの出来事を全部知っているということ。
誰に自慢するわけではありませんが、推し活をする中で大きな自信になります。笑
そして、ツアーが終わって何年経っても、全通したツアーは自分の中で1番特別な思い出であり続けますよ!
思い出
参加本数が増えれば増えるほどツアーの思い出が増えます。
今やSNSを通して「推し友」を作るのは普通のことですが、友達とライブで交流したり、ライブ後にご飯に行く時間は幸せでした!
Twitterで知り合った地方の友達に初めて会える、それだけでも嬉しかったです。
友達とたくさん参戦して、ツアーを通してまた新しい友達ができる…そんなツアーはまさに「青春」でした。
では、1人で全通は寂しいのか?
実は2回目・3回目の全通はほぼ1人でまわりましたが、それはそれで、とっても楽しかったです。
1人だからこそ、遠征先のホテルや飲食店でのスタッフさんからの何気ない一言に、心温まったりもします。
ホテルでグッズを並べて撮った写メやご飯の写メを見返しているだけでも「楽しかったなあ」と思い出が蘇ります。
ライブや旅先での出来事など、ぜひ振り返れるような記録をつけてみてください。
普段使っているTwitterなどのSNSでも、自分しか見れないようなスマホのメモ帳でも構いません。
知識と経験
ライブ遠征をしたことがあれば分かると思いますが、ライブ遠征をすると色々な経験とスキルが身につきます。
- 地方の名産や地理に関する知識
- 交通手段やホテルに関する知識
- スケジュール調整能力
- 想定外のトラブル対処能力
全通をするとそれだけの本数の遠征をすることになるので色々な経験をすることになります。
私も、高速バスで別の人にキャリーを間違えて持って帰られてしまったり、明日泊まるホテルが無い…なんて経験もしました。
ツアーが終わる頃には、あなたの経験値アップは間違いありません!
ツアー全通で失ったもの
お金
まずはお金。チケット代×ライブ本数をざっくり計算しただけでも頭が痛くなります。
ツアー全通をすると本当にたくさんのお金がかかります。
- チケット代・手数料
- 交通費
- 宿泊費
- 飲食費
- グッズ代
- (ライブハウスの場合)ドリンク代・ロッカー代
新幹線を降りたあと会場の最寄り駅までの在来線での交通費や、ちょっと時間が空いたから入るカフェ代も、ツアーを通して考えるとバカになりません。
時間
全通するということは、当然ライブの時間だけではなく移動や宿泊の時間もツアーに持っていかれます。
私も1回目の全通は土日も平日も関係なくコンスタントにライブがあったので、ほとんど家に帰れなくて、学業がおざなりになってしまいました。
そこは私の大きな後悔でもあるので、ライブ以外の学校・仕事にも気を配ってくださいね。
途中からは、重いけどパソコンを遠征に持っていって空き時間にレポートを書くなど工夫しました。
せっかく移動時間が多いので、ダラダラSNSを見るのではなく本を読んだりするのも良いでしょう。
ちなみに2回目・3回目の全通は社会人になってからです◎
休みとツアーの日程さえ合えば、体力的にはしんどいですが意外と社会人でも回れます!
体力・気力
新幹線や飛行機を使っていても、慣れない環境での生活が続くと疲労が蓄積します。
ましてや、夜行バスを使うと一気に体力が削がれます。
平日は仕事、土日は全部ライブ…なんてスケジュールだと休む暇もありません。
お金や時間と違って、体力は休めば回復するし、ライブが楽しいと疲れは忘れてしまうもの。
しかし、体調を崩してライブに行けなくなったら元も子もありません。
自分の使えるお金や時間とよく相談しながら、良いホテルにする・楽な交通手段にするなど、できる限り余裕をもった行動を心がけましょう。
まとめ
ツアー全通。無理は禁物だけど、全通できそうな機会があるのなら挑戦する価値はあります。
解散・脱退や活動休止が多い昨今、どんなに仲が良く見えるグループでも次のツアーがある保証はありません。
小規模なグループだと、メンバーもファンのことを認識しているので、引かれないかな?気持ち悪がられないかな?と思うかもしれませんが、むしろ逆です!
チケット代(+グッズ代)にしっかりお金を払ってルールを守って参加しているのであれば、たくさんライブに行くことは胸を張れることだと思います😉